2011年4月9日土曜日

よぉーし、畑の準備をするぞぉ!!!

帰ってきた次男坊です。

福島第1原発事故に伴う放射性物質の県内水田土壌への影響調査の結果が昨日(3月8日)発表になりました。


放射性物質の県内水田土壌への影響を把握するため、県内14エリアについて調査を実施し、本日結果が出ました。また、原子力災害対策本部から、土壌中放射性セシウム濃度の上限値が示されました。県内の水田土壌中の放射性セシウム濃度は、全ての調査地点で上限値の5000Bq/kgを下回りました。このため、計画どおり水稲を作付けしても差し支えないことが確認されました。 なお、収穫時には、玄米の分析調査を実施し、安全性を確認していきます。

この5000Bq/kgという基準値がどうやって決められたかというと、過去のデータを元に水田土壌から玄米への放射性セシウムの移行指標を算出し、その指標を前提にして玄米中の放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値(500Bq/kg)以下となる土壌中放射性セシウムの濃度の上限値を決めたということだそうです。

気になるのは、(原発問題が起こる前の)通常時の値がどうだったのかというところ。500Bq/kg以下という基準値の元になったデータを持っている独立行政法人 農業環境技術研究所 のサイトを見てみました。初めて見るサイトですが、昔から放射性物質の土壌分析をしているですね。興味深い報告資料や論文がたくさんありそう。じっくり時間をかけて見ていきたいと思います。

通常時の値を知るきっかけになるかどうかわかりませんが、こんな記述があります。


土の中には、自然放射性物質以外に、人間が作り出した放射性物質も見つかります。過去に行われた大気中核実験で作り出され、世界中に広がった放射性セシウム (Cs-137) や放射性ストロンチウム (Sr-90) が、今でも全世界の表層土壌にあります。 濃度がもっとも高かった1960年代には、日本国内でも、土壌1キログラム当たり放射性セシウムが140ベクレル、放射性ストロンチウムが40ベクレル程度の場所があり、そこでとれた米や麦も私たちは食べていました。

上記の記述は、常陽新聞の一般読者向けの研究紹介記事「ふしぎを追ってー研究室の扉を開くー」に平成20年12月に掲載された記事の抜粋です。

ちなみに 2006年のデータだと12.4Bq/kg (水田作土のCs-137濃度)... なるほど。
で、それが今回の事故(初期対応の遅さからすると事件か?)でこう変化したわけですね。
ここで疑問。
下野新聞には最高値は那須塩原市の3130Bq/kg(中間値1826Bq/kg)となっているのに栃木県の公式サイトには中間値の値しか書いてない。どういうこと?
調べても分からない疑問は電話で聞いてみることにしました。

県では1枚の畑の5ヶ所からサンプリングをしたそうです。
5ヶ所それぞれの測定値には相当なばらつきがある。
これが下野新聞が載せた最高値と中間値の意味だそうです。

同じ畑でも場所によって1.7倍の差が生じる理由は、セシウムが畑の表面に多く集まっているために地理的要因で風が吹けば埃が舞って土が溜まりやすい場所もあるし、風で飛ばされちゃう場所もある。
ということだそうです。表面に藁があってもかまわずにそのまま採取しているとも言ってたので、そのへんも数値がばらつく要因であると思います。理由を聞けば「ふんふん、なるほど」ということでしたが、どっちかにキチッと決めたほうがよりベターなんだと思うんですよ。
だって、次男坊が電話しないで疑問に思ったままで「ひょっとして誰かがウソついてるんじゃないの?」とか言い出しちゃうとね、止まらなくなっちゃうわけですから。風評ってそういうことですから。
真摯にならなくちゃってのはそういうことですから。あとで個別に説明すれば済んでた事柄と全員に説明しなくちゃいけないことの割合が普段とは違ってきてるのかもしれないナ。

と、まぁ... 基準値や測定結果がどうであれ、田んぼも畑も準備しなくちゃならない季節なわけで。
次男坊の場合は畑だけですが、今年は里芋の準備を大急ぎでしなくちゃならなかったりするわけで。

0 件のコメント:

コメントを投稿